革命家ゲバラに学ぶ

ゲバラ ■昨日、NHK教育テレビを夜見ていたら、オレ的に素晴らしい番組に出逢った。永年の軍事抑圧政権を打倒し、カストロと共に民主キューバ革命を成功させた、若き革命家「チェ・ゲバラ」の人物伝。中南米やアフリカでも、熱狂的な人気がある。

この有名な顔写真は日本でも見たことはあったし、アルゼンチンでの最南端ウシュアイアで入った店は、店内が全部「チェ・ゲバラ」だった。共産主義ということで日本では評判が良くないかもだが、独裁を覆す意味では、発展途上国の弱者救済+正義の志を持った共産主義社会主義は素晴らしい。

■で、解説がなんと!オレが学生時代から憧れている行動作家の戸井十月さん。当時は「朝日ジャーナル」を読むのがカッコつけ学生の象徴で、オレも当然わけわからんながらも読んだが、政治や思想や経済は全然わからん。が、唯一、この戸井さんのバイクエッセイは面白かった。

当時、オレはオフロードバイクに乗っていたし、趣味の少林寺拳法も同じ。「作家・ルポライター」だけが違ったが、高校まで一番苦手な「作文」を克服しようと、とにかく乱読+日記を毎日書いた。

■まだ2冊しか本は出してないが、今は作家と言えないこともないだろう。行動する作家。格闘技+作家+世界一周もする行動派。いつの間にか、忘れていた夢に近づいている。

当時の本棚の柱に、「ルポライターになる」とマジックで書いた。それは大学5年間、そのままだった。机の上で右を振り向くと、いつもその走り書きが目に入った。が、新聞社や出版社への就職は才能や文章力がないから無理と最初から考えもせず、新卒〜30代の滅茶苦茶な転職歴の最中も、まさか文章を書くことを職業にするとは想わなかった。

いや、6社目の転職先で出版社のテープ起こしを手伝ったとき、沢木耕太郎椎名誠本多勝一に憧れて、「作家にななる本」とか「ルポライターになる本」を数冊読んだ。が、所詮は夢であり、現実は甘くないと諦めた・・・

が、今は確実に「夢」に近づいている実感がある。その「夢」の一つは、「続・三丁目の夕日」ではないが、芥川賞ではなく直木賞だ。そのイメージはオレと同じく前半生は敗残者で事業失敗で借金2億抱えていた山本一力さん。その線で言えば、新聞社や出版社に入ってはむしろ無理。編集者や営業や管理職がせいぜいで、ある種の作家には人生経験がいる。数日前に書いたなんとかの1/2のように、学生時代から作家を目指す人もいるが、人生経験無いのに無理だ。天才以外は。

その点、オレは人生の遠回りをし、自分の経験に加え、それはもう山のように様々に多くの人の人生に触れてきた。遅咲きの作家は、皆、人生が滅茶苦茶だ。オレもそうなる!2010年上半期の直木賞作家は栢野克己だ!

すまんね。ヘドが出るブログで。阿修羅のオレは、書くことでしか救われない。好きにさせてくれ。ブログとは本来、そんなもんだ。ブログで儲ける?そんな小手先系はクソ食らえだ。

オレも自分の人生に新たな革命を起こすぞ!あなたも心に革命を起こせ!

いや、最高の夜だった。竹ちゃんの云うとおり、教育テレビはイイ。

チェ・ゲバラ 「革命への旅」 私のこだわり人物伝・毎週火曜夜

戸井さん

ナビゲーター・戸井十月★1948年、東京生まれ。作家。
武蔵野美術大学中退。イラストレーター、フリーライターを経て、作家、映画監督、映像ディレクター。1983年に北米大陸をバイクで横断。メキシコで行われているラリーレイド「バハ1000」に日本人として最多出場の記録も持つ。1997年から五大陸走破の旅を始め、現在までに四大陸を走破している。世界をバイクで走り回る、行動する作家である。主な著書に『旅人に訊け』『カストロ銅像なき権力者』『「一宿一飯」地の果てまで』『チェ・ゲバラの遥かな旅』『小野田寛郎の終わらない戦い』『遥かなるゲバラの大地』『それでも世界は美しい』などがある。

公式HP「越境者通信」

■若き放浪者/医学部在学中、意気投合した友人、グラナドスと共にラテン・アメリカ放浪に出たゲバラ。旅の途中で目にした貧困やハンセン病療養所等、数々の出会いが、ゲバラを革命家へと導く。55歳を超えてなお過酷なバイクによる旅を続ける戸井十月さんは、その途中で偶然ゲバラの生家を通りかかり、「ゲバラに誘われている」という感覚を持った。見果てぬ夢と理想に向かって走る、ゲバラの壮大な人生の始まりを、南米の旅を通して感じた戸井が語る。

ゲバラ ■革命家誕生(12/18朝5時再放送) /一度、アルゼンチンに戻ったゲバラは、再び旅に出る。そしてメキシコでキューバ解放を目指すカストロに出会い、82人の同志とともに1隻の船でキューバへと向かう。ゲリラとして軍事独裁政権と戦い、キューバ革命を成就する。5年前、戸井はハバナの革命宮殿でカストロと会っている。ゲバラとの思い出を語るカストロを見て、2人の固い友情を確信したという。カストロとの運命的な出会いがもたらした革命家としてのゲバラを語る。

■純粋すぎた政治家(12/18夜) /革命後、理想的な社会の建設を目指して様々な改革が行われていく。ゲバラは政府の要職に抜擢される。寝食を忘れて公務に没頭するゲバラ、しかしキューバ経済は思うように前進しない。アメリカと対立するキューバソ連に傾斜、しかしゲバラソ連も「大国主義」と断言。キューバを離れ、新たな解放を目論みアフリカ・コンゴに向かう。ゲバラの新しい革命へのぬぐい去れない情熱を語る。

■美しき革命家(12/25夜) /さらなる革命を追い続けたゲバラボリビアに向かう。しかし活動は思う様に進まない。1967年10月8日、ゲバラは政府軍に捕囚、監禁され、翌日銃で処刑された。死の当日、若い女性教師がゲバラと最後の言葉を交わしている。その女性教師フリア・コルテスは、ゲバラから「完璧な人間」が持つ美しさを感じたという。ゲバラが私たちに遺したメッセージを語る。

◆戸井さんは40代から59歳の現在まで、バイクで世界5大陸を走破しつつある。オレも50代でもう一度世界一周をすると決めた。特にチェが生まれた南米アルゼンチンと殺されたボリビアには必ず行く!オレもアルゼンチンのスラム街で、ボリビア人に強盗されたからだ!取り戻しに行くぞ!待ってろよ!世界!

強盗に襲われた頃の南米ブログ