マイナスを目指せ!

「目標!前年対比92%」のマイナス成長を掲げる会社がある。売上よりも中身=お客への役立ち+社員の満足度+地球に良いことをする・・。後半の地球環境教祖系には興味ないが、質と生きがい重視の考え方にはなるほど!と。あり得る選択肢の一つだな。情報源はフォーラム福岡・近藤記者。ありがとう!以下はその社長の講演録 より ←「利他教」にはなるなよ。

昭和18年(1943年)3月生まれ、今60歳の、還暦を迎えたお爺さんです。仕事は、向山塗料という16名で、建築や工場への塗料卸業がメインで、年商9億円規模です。別会社でフェニックスという環境グッズの販売、BDF製造販売などの会社もしています。

高度経済成長期には、社員の尻を引っぱたいて売上をバンバンあげて、ゆくゆくは上場をと考えた時期もあるほどの、ガチガチのいわゆる社長でした。 が、半数の社員が1年で入れ替わったり、独立してライバルになってしまった社員もいたりなど、様々な問題が噴出して、強度のノイローゼ(精神病の一歩手前)で1年半ほど何時死のうかと思い悩みました。

いつとははっきり判りませんが、徐々に当たり前の精神状態に戻ってくる過程の中で、人生を変えてしまうほどの出会い、経験が何度もありました。(この時の体験から、挫折、困難なことは、後になって必ず肥やしになってくれることを学びました。その意味では、現在いわれている不況、不景気も、必ず良い結果をもたらしてくれる有難いものなのでしょう。)愛知県一色町の石川てる英さん、ネットワーク地球村高木善之さん、七福醸造の犬塚敦統さんなどで、私の歩んできた道とは随分違う人たちばかりでした。

この人たちと接触が多くなる中で、私が善としていた会社を大きくする、お金儲けをガンガンにしてゆくなどの価値観が崩れてゆきました。結局、この地球と言う星しか住めるところがない。この星が住めないようになったら、私や家族だけでなく、すべての生命が困ってしまう、ということでした。このことが私の現在の思考の大半を占めています。

10年前の経営計画発表会で、コンセプトを「私たちの仕事は、地球を美しくすることです」と定め、本格的に会社と地球環境との共存の道を探ってきました。大量消費、大量廃棄を止めるべく、売上を年々計画的に減らしたり(6〜8%)、ISO14001を取得したりしました。売上減は利益減になり、倒産の方向に進みますが、徹底した「もったいない」で、固定費を削減しているために、赤字ではない運営を続けています。母なる地球環境に満足してもらえる経営を目指す「GESM」を実現するために、ワークシェアリングをし、一週間に4日働いて3日休み、会社で現金収入を得、会社以外で農業をして自給自足をする屯田兵会社、「自給自足会社」を目指しております。

「自給自足会社」を作るために一番難しいことは、社員が「幸せの根本はお金」と思っており、一寸やそっとでは考えが変わらないことです。お金に対する考え方が変われば、「自給自足会社」への動きは、一気に加速すると考えているのですが・・・・・。

価値観を変えるということは、生き様、哲学が変わることですから、抵抗が大きいのも当たり前のことです。気長に急いで早く目標とする仕組に軟着陸できるよう、社員と行動を重ねてゆきます。 今日は有難う御座います。

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